今回は母の事を書きます
母は、神様に近づいてきました。(天理教では出直すと親神様の懐に抱かれると聞いていますので、つまり、年を取って高齢になってきたと云うことです)
母は、居眠りが日課です。お昼ご飯を食べたら、二時間から三時間ほど、お気に入りのソファーで眠ります。
ですから、その時間帯に電話を掛けてはいけません。しばらく待たされた挙句に、機嫌の悪そうな声で「誰だ私の眠りを妨げる奴は」と、叱られます。
母は、好き嫌いがはっきりしています。食べ物でも何でも。
食べ物では、お酒が飲めないのに、酒の肴になる物が好きです。ビールも日本酒も、ワインも焼酎もウィスキーも嫌いです。私に「私がお酒が好きだったら、あなたのお酒をみんな飲んでしまうわよ」と豪語します。
蛇や鰻などの長いものが嫌いです。これは私にとっては嬉しい事で、何かの会食で鰻が出た時は、私は二人前頂くことが出来ます。その代わりに、雲丹が出た時は、私の分を母にあげることにしています。
話は変わりますが、うちの教会では朝のおつとめの後に、教祖のお言葉を言います。それは、教祖のお言葉を日めくりにして、一日は何々、二日は何々、と三十一日分を、日めくりカレンダーに作ったものを読むのです。十一年前に最初のものを作り、今のものは三代目です。興味のある方は次をクリックして下さい。
初代の日めくりの中に、つぎのお言葉があります。
「朝起き、正直、働き。朝起こされるのと、人を起こすのとでは、大きく徳、不徳に分かれるで。」
これを読んだとき、母は「私は不徳だわ」と嘆きます。何故かと聞いたら、「毎朝、うちのお父さんは私に『早く起きろ、早く起きろ』と言って私を起こすのよ。それで、自分は後で起きて来る。私は起こされるから不徳だわ」と言うのです。
うちの父のようなことは、教祖もびっくりでしょうね。
母には、「起こす方も徳があるけど、言われて先に起きる方も徳があると思うよ」と言って慰めました。
カメ吉
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