本日は暖かく穏やかなお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中と、コロナウイルスによる影響の大変な中を、遠近を問わず五月の月次祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。
本日は今年最初の諸井世話人先生のご巡教をいただくことができましたので、本当に有難く思います。そして、世話人先生のご巡教と日曜日が重なり、いつもより多くの参拝者をお与えいただけましたので、重ねて有難く嬉しく思っております。
今年も早いもので、五月がまもなく終えようとしており、そして、コロナウイルスの発生から二年と少しが経過をしました。そこで、コロナウイルスが発生した頃を振り返ってみると、今からちょうど二年前の今日の大教会五月の月次祭は、政府より三密をしないように強く要請をされた時で、感染対策を思う上から参拝者を限定し、大教会の在住者・県内の南遠・新横須賀の教会だけに縮小をしての、苦渋の決断の上からの月次祭でした。そして、この時のようなことは城山の教会が設立をされて、長い歴史の中で初めてのことだったと思います。
しかし、本日はこうして世話人先生のご巡教をいただき、お陰様で五月の月次祭を参拝者を限定せずに、賑やかに結構につとめさせていただくことができました。現在もコロナウイルスの影響があり、この二年間でお互い様に色々と不安や心配することもありましたが、けれども、そんな中でも今日の月次祭のようになるまでにご守護いただけたお蔭に深く感謝をし、そして、そのお蔭を忘れないようにさせていただきたいと思います。
私達は毎日のくらしの中で、人と挨拶や会話の時などで、お陰様という言葉を使わせてもらうことがあります。そして、お陰様と言う言葉は、日本古来から大切にされてきた言葉です。お陰様の語源や由来を調べてみると、他人から受ける利益や恩恵を意味する「お蔭」に「様」をつけて、丁重にした言葉だそうです。そして、お陰様の「陰」というのは、古くから神様や仏様などの偉大なものの陰で、守ってもらえることを意味として使われているとのことでした。
このように、お陰様と言う言葉は、神様と人様からいただいたことへの感謝の言葉だと思うのです。ですから、お蔭と感謝は表と裏二つ一つであると思います。私達は日々身上かりものをはじめ、親神様の大きなご守護のお蔭に有難いとわかっていながらも、結構過ぎるうちに段々と当たり前のように思い違いをしてしまうことがあります。そして、何か身上や事情をお見せいただいた時に、改めてそのお蔭に感謝しなければと思うのが私達の心の常であると思います。そして、私達は神様のお蔭だけでなく人間関係においても、自分が誰か他人に何かさせていただいたことを、恩着せがましく覚えているものですが、しかし、それとは反対に人様にしてもらったお蔭を、忘れてしまいがちなところが誰しもある訳であります。これでは大変申し訳ないことですので、私達は常日頃から神様のお蔭と、人様のお蔭の上に結構にありますので、お蔭と感謝の気持ちを大切にしていきたいと思います。
現在城山につながる私達は、大教会記念祭に向かう三年千日二年目の旬の真っただ中にあります。そして、旬とは成人の旬だとお聞かせをいただきますので、私達自身と教会が良い方向へと変われる旬をお与えいただいているのだと思います。この旬に、「今まで不足ばかりしていた人が、少しずつ感謝することが出来るようになった。」「今まで何でも自分中心に考えてきた人が、神様と人様のお蔭に気付くことが出来るようになった。」これも立派な成人の姿ではないでしょうか。ですから、私達お互いは記念祭に向かうこの旬に、以前より変われた自分や、以前より変われた教会となれるよう、記念祭に向かって日々の歩みを進めさせていただきたいと思います。
話は少し変わりますが、祭文でも申し上げましたように、来月の二十六日にはおぢばの城山詰所を会場に、十八歳から五十歳までの方を対象にして、「サマーミーティングイン天理」を開催させていただきます。そして、当日はひのきしんをさせていただくのと、ティータイムの時間を設けるとのことであります。現在のコロナ禍で人と人とのつながりが難しくある時に、この集いが開催できることを本当に有難く思います。そして、この機会に記念祭に向かうこの旬に、城山につながる人達が互いに親睦を深めて、実りある集いにさせていただきたいと思いますので、参加のお声掛けをくれぐれもよろしくお願いを致します。
さて、来月の二十三日には浩之前会長さんの十年祭と、康前会長さんの五年祭を合わせて、諸井世話人先生祭主のもとにつとめさせていただきます。この度の年祭に、一人でも多くの方にご参拝をいただけるように、青森・岩手方面より帰参車両を出しますので是非ご利用してもらい、ご参拝下さいますことをお願いさせていただきます。そして、年祭当日にはご生前中のご功績に深くお礼を申し上げて、感謝の気持ちで厳かに心一つにつとめさせていただきたいと思います。
最後になりますが、この後諸井世話人先生のご講話を頂戴致します。世話人先生のご講話、おぢばのお声を皆さんとご一緒にしっかりと聞かせていただき、そのお声を台にして、記念祭に向かって更に勇んで通らせていただきたいと思いますので、ご静聴下さいますことをお願い申し上げて、本日の挨拶とさせていただきます。誠に有難うございました。
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