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リレーエッセイ 大きな声のお母さん

我が家には、86歳になる義母がいます。介護認定を受けてから6年目になります。6年前の春に骨折をし入院してから大好きだった畑仕事が出来なくなりました。骨折が治った頃には畑仕事をすっかり忘れてしまいました。

運転もしていたのですが、5年前に免許証を返納しました。どんどん行動範囲が狭くなりました。

今は、歩く事、食べれる事はできますが、1分前の出来事はすぐに忘れてしまいます。ただ、そんな中でも毎日の「おつとめ」や「てをどり」は忘れる事がなくつとめています。すごいとおもいます。

 

 

すぐに忘れてしまうということから…

 

本人は、まちがっているのに思い通りにしたがり、私はついきつい言葉を言ってしまいますが、ありがたいことに忘れてくれます。また、ご飯を作った後、洗濯物をした後は必ずありがとうと言ってくれます。それが何よりの救いです。

 

そして、家族だけでは無理なので、ヘルパーさんの力を借りています…いろんな人の支えを受けて暮らしています。あたりまえの日常は当たり前のことのように思いますが、普段なかなかありがたみに気づきにくいものです。毎日が何事もなく普通に生活できることに感謝し、じぶんも誰かの支えになれるように過ごしたいと思う毎日です。

 

ペンネーム

 

大きな声のお母さん。