押し入れの整理をしてたら懐かしい箱を発見した。宝物箱である。
ジュエリーやへそくりではなく、子どもたちが幼い頃にくれた手紙や抜けた乳歯などが詰まっていた。
四つ折りになったノートの切れ端を広げると「かたたたきけん」とある。息子から私への誕生日プレゼントだ。
「おかあさんがたのむと、ぼくがしてあげるよ。どんなつかれもふっとんじゃうよ。」
読み返して笑えて、懐かしくて愛おしくて泣けてくる。
子どもがかわいいのはどの親も同じ。子どももまたいじらしいほど親を想っている。
子どもが親を想う気持ちは温かく深く清い。私は日々の忙しさからその尊い気持ちを全力で受け止めてあげられたのだろうか。
反省ばかりである。証拠に「かたたたきけん」を使った記憶がない。
思い出した。「ストーンマッサージ」もあった。河原で拾った丸い石で背中をマッサージ?する。これは1度やってもらい痛くてそれっきり。
子どもが成人を過ぎて改めて想う。
「子どもの気持ちは親にはわからない。」
自覚することはとても難しい。
子どもに限らず人の心はわからないもの。
振り返り、自分が子どもだった頃はどうだっただろうか。
心配かけるから親に言わないようにしよう。と心に決めたあんな事やこんな事。あったっけなぁ…。
同じ事なのに親となり忘れてしまう事が多かったように思う。
子どもなりに親にも言えない、親だからこそ言えないことを時に抱えることもある。子どもの気持ちは分からない。と心から思えば教えてくれたこと、伝えてくれたことは全て感謝でしかない。
子どもたちのまっすぐで裏表のない優しい心に癒され励まされて私も頑張れたのだと思う。今も頑張れている。
10月は私の誕生月。
息子よ「かたたたきけん」は、まだ有効ですか?
🍂晴れ時々曇り🍂🍁
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