本日は、段々と秋が深まる中に過ごしやすいお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中と、コロナウイルスによる影響の中を、遠近を問わず秋の大祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。また、日々はお道のご用の上にご丹精を下さり、そして、記念祭に向かってたくさんのお力添えとご真実をいただき、誠に有難うございます。
はじめに、本日の秋の大祭に、諸井世話人先生のご巡教をいただくことになっておりましたが、数日前に世話人先生よりお電話をいただき、体調の方が悪く巡教をご遠慮させていただきたいとのことでしたので、したがって、本日のご巡教はございませんので、皆さんにはその点ご理解いただきたいと思います。そこで、毎月祭典終了後にコロナウイルスの終息と、ロシア・ウクライナの抗争の治まりを願ってお願いづとめをしてますが、本日は世話人先生の身上ご守護も合わせてつとめさせていただきたいと思いますので、ご承知おきして下さい。今回世話人先生のご巡教がなくなり、残念な思いをしておりますが、しかし、尚も長引くコロナウイルスの影響の中で、私が思っていた以上のたくさんの皆さんにご参拝をいただくことができましたので、大変有難く思っております。
只今秋の大祭を、賑やかに結構につとめさせていただくことができました。おふでさきに、
「このたびハ神がをもていあらハれてなにかいさいをといてきかする」との親神様の深い思召しから、天保九年十月二十六日、教祖が月日のやしろとお定まりになられ、この道が始まりました。親神様がこの道をお始め下さったのは、「世界いちれつをたすけたい」というお心で、その親神様のお望みである陽気ぐらしへと向かう道へと、今も教祖が私達を連れて通って下さっているのであります。ですから、十月二十六日の秋の大祭というのは、そのたすけ一条のひながたの出発点であると言うことができます。
そして、立教以来、教祖をはじめ、信仰の初代、親々、先輩方は、現在の私達では味わえないようなご苦労の中をお通り下されました。おさしづに、
親が艱難したならこそめん/\今日の日という。
働きとこうのうと積んでこそめん/\の道
M28・8・3
とありますが、親が艱難苦労して下さったからこそ、私達お互いが今日の日を迎えることができるのだと思います。私達は今自分がつとめ歩んでいる道を、自ら切り開いた道のように思ってしまいがちなところがありますが、しかし、それはすべて教祖が、また私達の親々、先輩方が礎を築いて下さった道なのであります。日々結構だな、ありがたいなと、感謝することは勿論大切なことですが、それだけではご恩報じにはなりません。私達自身が親の心になり代わって、「働きとこうのう」を積み上げていく中に、「めん/\の道」私達それぞれの道が、結構になっていくものだと思います。
今日はこうして、秋の大祭を結構につとめさせていただきました。立教以来、教祖お一人から始まったこの道が、現在百八十五年続いている訳であります。ですから、私達お互いは、この道がこれからも途切れることなく続いていけるように、自らのつとめをしっかりと果たしていくことを、今日の秋の大祭の吉日に、皆さんと堅くお誓い申し上げたいと思います。
さて、話は変わり来月のことになりますが、来月の十一月の月次祭は神殿講話に代えて、ご本部学生担当委員会から講師の先生をお招きして、学生層育成者講習会を開催させていただきます。以前に二度程開催させてもらいましたが、今回久しぶりの開催となります。この講習会は、学生さんを育成する上で大事なポイントなどを、学ばせていただく講習会であります。学生さんというと多感な年頃なので、私を含めつい難しく考えてしまう人も少なくないと思います。
先日、サードプレイスという言葉があることを、初めて耳にしました。そこで、サードプレイスと同様に、ファーストプレイス、セカンドプレイスという言葉もあるとのことでした。ファーストプレイスというのは、家庭のことを言い、セカンドプレイスというのは、学校や職場。そして、サードプレイスというのは、家庭でも、学校や職場でもない第三の場所。つまり、リラックスができる、居心地の良い場所のことを指すそうです。
近年コロナウイルスの影響によって、人と会うこと、集まること、コミュニケーションを取ることに、大きな制限ができました。そんなストレスの多い現代社会だからこそ、いろんな話ができる、居心地の良い場所が今求められているように感じます。おぢばはもちろんのこと、大教会や分教会が、学生さんにとってのサードプレイス、リラックスができる、居心地の良い場所となれるよう、皆さんと心掛けていきたいと思います。それには、学生さんの育成のことをしっかりと学ぶ必要がありますので、来月の学生層育成者講習会には、どうか、一人でも多くの育成者の方のご受講をお願いさせていただきます。
最後になりますが、皆さんもご承知の通り四日後のご本部秋の大祭では、真柱様より教祖百四十年祭に向けての諭達が、ご発布されることになっております。当日澄み切った心で諭達をいただけるように、秋の大祭を参拝させていただきたいと思います。今年も早いもので、残すところ二ヶ月となりました。今一度これまでの足取りを改めて振り返り、残りの二ヶ月を教祖百四十年祭に向けて心の準備をさせていただくのと、更には記念祭に向かう二年目の旬も終わりとなりますので、ラストスパートという思いで、悔いの残らないよう勇んで通らせていただきたいと思います。本日は誠に有難うございました。
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