立教百八十六年 二月月次祭 大教会長挨拶
本日は、寒さ厳しい中にも穏やかなお日柄をいただいて、皆さんにはそれぞれお忙しい中と、コロナウイルスによる影響の大変な中を、遠近を問わず二月の月次祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。また、日々は教祖百四十年祭・大教会の記念祭に向かってご丹精を下さり、誠に有難うございます。
今月の三日は節分の日でした。その日、大教会でも夕づとめの後に神殿に於きまして、私の家族と青年さん三人、きやま講の信者さんと、うちのこどもの友達が十人程来てくれて、賑やかに豆まきをさせていただきました。大教会では、節分の行事が今年三年目で恒例となりつつあり、また今回うちのこどもの友達が、たくさん来てくれると聞いておりましたので、以前は鬼の姿も紙のお面をかぶるだけでしたが、今回は本格的にさせていただくことになりました。
青年の工藤君が、鬼のお面を手作りで用意をし、私達夫婦が鬼の衣装を調達致しました。私が黒鬼・青年の松浦君が赤鬼・青年の工藤君が青鬼となり、豆まきがはじまりました。こども達の投げる豆を身体中に浴び、豆だけだったら良かったのですがキックやパンチも頂戴しましたので、「もう降参だ。俺達は鬼ヶ島に帰る。」と言って、神殿玄関から逃げ出させていただきました。それからすぐに私達鬼の三人が再び神殿に戻り、鬼ヶ島からのプレゼントだということで、用意したお菓子をこども達に手渡して、解散となりました。
そして、こども達も帰り夕食には、節分と言えば、近年は恵方巻の日と言われておりますので、みんなで恵方巻を美味しくいただきながら、冬の風物詩である節分を、じっくりと味わうことができました。
私達は毎日のくらしの中で、世間では鬼と捉えられてしまう、災難にあうことがあります。先月の二十五日おぢばがえりの為に、朝早く家内と一緒に大教会を車で発たせていただき、前日より、十年に一度の強烈寒波が来ている時でしたので、不安と心配がありました。その後、東名高速を順調に走っていたのですが、途中で輪西の会長さんから連絡が入り、案の定天理東インターのある名阪国道が、通行止めになっているとのことでした。しかし、この情報を聞きながらも、この日におぢばになんとか帰りたかったので、雪降る道を名阪国道通行止めの解除を願って、車を走らせました。そして、なんとか昼前に、名阪国道入口の亀山インターまで無事たどり着くことができました。ところが、通行止めは解除されてはおらず、待機することになりました。待機する間大教会に引き返すか、他のルートを調べたりしたのですが、この間待機すること五時間、あきらめて亀山市内に宿を取ることにしました。翌日はご本部春の大祭の日であり、教祖百四十年祭の年祭活動がスタートされる大事な日でしたので、絶対おぢばに帰らなくてはと気持ちがあせり、翌朝名阪国道を車で通れることを祈って、複雑な心境でその夜休ませていただきました。そして、次の朝早く起きてみると天気も落ち着いており、名阪国道に車が走っているのが見えましたので、家内と二人で感激をしました。すぐに車を走らせ路面が凍結してましたが、お陰様で無事におぢばに帰ることができました。
私は毎月おぢばに何事もなく当たり前のように、車で二回帰らせてもらっておりますが、今回お見せいただいたできごとを通して、何事もなくおぢばに帰らせていただけることが、どれだけ有難いことなのか、身に染みて感じることができました。そして、そのことのお蔭でご本部春の大祭を、かぐらづとめを拝しながら、心晴れやかに勇んで参拝することができ、気持ち良く年祭活動をスタートすることができました。
私達は日々を通らせてもらう中で、時には身上や事情をはじめ、自分にとって不都合な出来事をお見せいただくことがあります。そして、そのお見せいただいたことを私もそうなんですが、周りの人や環境のせいにして、自分の都合の良いように捉えてしまうということが、誰しもあると思います。しかし、お見せいただく事全ては、親神様が私達の心の掃除をし、おたすけを急き込まれる親心の表れだということを、しっかりと悟りとることが大切です。ですから、福も鬼も、親神様・教祖の大きな親心であることを心に治め、そして、そこから芽を出せるように、教祖百四十年祭に向かって、日々の歩みを進めさせていただきたいと思います。
最後になりますが、先月の二十七日ご本部第二食堂に於きまして、少年会の年頭幹部会が開催されました。その中で今年の夏のこどもおぢばがえりが、「こどもおぢばがえり」という名称で、七月二十七日から八月六日までの十一日間、以前より一日長い期間で開催されると発表がありました。今年のおぢばがえりは、お茶所は用意されるそうなんですが、残念ながらおやさとパレードはなく、以前より行事を縮小してされるとのことです。また、少年ひのきしん隊本部練成会のことですが、七月二十六日から八月七日までの期間を一次隊から四次隊に分けて、三泊四日の開催となりました。そして、こどもおぢばがえりの詳しい要項を、四月に発表するとのことであります。
以上がこどもおぢばがえりについてのお話ですが、コロナウイルスの影響から、こども達がおぢばに帰る機会が減少をしているのが現状です。しかし、先日政府から、マスクの着用をはじめとする感染対策を、徐々に緩和していくと聞かせていただきましたので、今年のこどもおぢばがえりに、一人でも多くのこども達に参加してもらえるように、今から心積もりをさせていただき、こども達の笑顔を楽しみにして、おぢばがえりの準備を進めさせていただきたいと思います。本日は誠に有難うございました。
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