本日は、皆さんにはそれぞれお忙しいところと、夏の暑さ厳しい大変な中を、遠近を問わず八月の月次祭にご参拝をいただきまして、誠に有難うございました。また、日々は教祖百四十年祭、大教会創立百三十周年記念祭に向かって、たくさんのお力添えとご丹精を下さり、誠に有難うございます。
はじめに、夏のこどもおぢばがえりのことになりますが、祭文でも申し上げましたように、今回城山団からは少年会員と育成会員を含む、八十一名の皆さんにおぢばにお帰りいただきました。期間中連日のように厳しい暑さが続き、尚も長引くコロナウイルスの影響から不安や心配もありましたが、お陰様で期間中大きな事故もなく、無事にお連れ通りをいただくことができました。そして、こども達もおぢばならではの、普段味わえない貴重な経験をして、夏の楽しかった思い出と共に、親神様のお膝元でお育てをいただくことができたと思います。この度団体をされた教会の皆さんや、詰所の受け入れひのきしんをつとめて下さった皆さんには、本当に大変お世話になりました。
今年のこどもおぢばがえりは四年ぶりの開催となり、残念ながら夜のパレードやプールなどはなく、また、行事会場の数も半分に減少され、以前までと少し違ったこどもおぢばがえりでしたので、なにか少し寂しく物足りなさを感じました。そんな中城山詰所では、こども達の為にプールを用意してくれました。そこで、私の教会の団体ではプールにヨーヨーを浮かべて、ヨーヨー釣りをさせていただいたり、プールの水を使って水鉄砲にして、大人もこどもも受け入れひのきしんの方も仲良く入り混じって、水鉄砲で楽しく撃ち合い服がビショビショになってしまったんです。ですが、詰所の庭が「城山風決戦忍者村」となったような感じで、賑やかで楽しい憩いの場となりました。そして、その他スイカ割りをしたり、ワタあめを作って食べてもらったりと、こども達に喜んでいただくことができました。
今年のこどもおぢばがえりも無事に終わり、来年のこどもおぢばがえりが、まだどのような形で行われるかわかりませんが、私達育成者の工夫次第、心次第でこのこどもおぢばがえりはどのような形にも変わっていくものだと思います。私達育成者が目標とするこどもおぢばがえりは、こども達に楽しんで喜んでもらえる環境を作ってお世話どりをし、そして、そのことから夏の楽しい思い出へとつないで、来年もまたおぢばがえりに参加してみたいと、こども達に思ってもらえるように心をつなぐことだと思います。ですから、今年のこどもおぢばがえりを改めてしっかりと振り返り、反省を台に工夫を凝らし、こども達の笑顔を楽しみにして、来年のこどもおぢばがえりを迎えさせていただきたいと思います。
さて、話は少し変わりますが、近年日本各地では線状降水帯の被害が起きています。線状降水帯とは、(次々と発生する積乱雲が列をなし、同じ場所を通過・停滞することで、線状に伸びた地域に大雨を降らせるものです。)そして、この原因は地球温暖化が原因だと言われておりますが、それは私達人間が便利さや快適さを求め過ぎた結果にあるように思います。近年は私がこどもの頃の四十年前に比べてみると、随分と便利で快適なくらしをしている私達です。自動車社会となり、家庭のオール電化、食べ物の豊富さは、目を見張るばかりです。二十四時間営業の店も増えて我慢をする必要もなくなり、そして、お金を出せば何でも手に入るという便利で豊かな時代となりました。
しかし、世の中はこんな便利で豊かな時代なはずなのに、個人個人の欲求は尚も満たされず、個人の主張が強くなり争いは増すばかりで、家庭や学校や職場での人間関係が希薄化している状況にあります。なぜこのような状況になってしまうのか。それは、我さえ良くばという自分中心の考えが強くなり、なんでも当たり前のように思い違いをして、感謝の心を忘れてしまっている姿ではないでしょうか。
私達人間は誰でも、産み育てていただいたお蔭で今結構に生かされています。そして、今日まで成長をする中で、どれだけたくさんの人達の支えを貰ってきたか分かりません。それを改めて思うと、人として謙虚な気持ちを持って、感謝の心を忘れずにくらすことが何よりも大切なことだと思います。そして、現代に生きる私達ひとり一人が、お互いに感謝の心と慎みの心を持って、たすけあっていくことができたなら、今起きている様々な問題の解決の道が、必ず見えてくるように思います。
最後になりますが、私達お互いは日々陽気ぐらしを目指すお互いで、陽気ぐらしのキーワードは、感謝・慎み・たすけあいです。そして、今の時旬は教祖の年祭の旬と、大教会の記念祭の旬が重なり合う、十年に一度の大きな時旬の最中で、記念祭まで残すところ三ヶ月となりました。そして、旬とは成人の旬と教えていただきますので、ですから、どうかお互いこの旬に、日々陽気ぐらしの心で通れるように努力をさせてもらい、記念祭当日を今の自分より少しでも心豊かな成人した姿となって、皆さんと心一つに迎えさせていただきたいと思います。本日は有難うございました。
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